画期的なワンストップサービス

私が2013年にキャセイ・ホスピタリティー・マネージメントに入社してからすでに5年以上が経ちました。その中で私が特に画期的だと感じたことは「ワンストップサービス」という独自スタイルのサービス方式です。エントランスでのお迎えに始まり、チェックインの手続き、朝食サービス、旅行の相談、チェックアウトの手続き、バゲッジサービス、車の手配などすべてがフロントスタッフによって行われます。私のような従来型ホテルのフロントを経験してきた者にとって、これはチャレンジというだけでなくまさに衝撃的なことで、それと同時にある種の学びでもありました。

 

ワンストップサービスを通してお客様とのやりとりが増えるため、スタッフはコミュニケーション能力を向上させようと日々先輩たちの「パフォーマンス」を観察し、それを見倣うようになります。ワンストップサービスには多種多様の事態に対応するための能力が求められるため、COZZIのフロントスタッフにはさまざまなスキルや継続的な学習とトレーニングが求められ、毎日の仕事に新しい刺激や新鮮さが感じられます。その結果、ゼロからスタートしたスタッフが多彩なスキルを持つ人材へと成長していきます。それこそが私たちマネージャーの誇りであり、達成感を感じる時です。

 

私はワンストップサービスのプロセスがとても好きで、お客様が見せる笑顔とその満足された様子を見るたびに温かいおもてなしができたと確信し、スタッフたちと共に目標を達成することに喜びを感じています。

 

柯雅馨
コッツィホテル・台北忠孝館
フロントオフィス・アシスタントマネージャー

外国人宿泊客がくれた中国語のサンクスカード

 

フロントやレストランスタッフに比べて私たちハウスキーピングスタッフは、ゲストと接触する機会が少ないですが、私は職務経験の中でとても感動させられた経験が一度あります。

 

5年前、ホテルコッツィ・台北民生館に長期滞在されていた外国人のお客様が、ある時二日間連続で「Don’t Disturb(起こさないでください)」のライトを点灯させたまま外出されたので、清掃スタッフが掃除に伺わないことがありました。夜お客様がお戻りになられた時、自分のミスに気づき急きょ清掃サービスを頼まれたので私が客室にうかがうと、お客様はとても申し訳なさそうにしていました。私はお客様と少し会話を楽しみながら客室の清掃を終わらせました。

 

チェックアウトの日、お客様から一枚のカードを手渡されました。カードには中国語で私の名前と「謝謝」の二文字が書かれていました。のちに他のスタッフから聞いたのですが、チェックアウトの朝、お客様が紙とペンをフロントに持ってきて中国語の書き方を教わって、サンクスカードを書いたそうです。その時、私はお客様の真心と誠意を深く感じました。このかけがえのない経験は今でもずっと私の宝物です。

 

張淑芬
コッツィホテル・台北民生館
ハウスキーピング部アシスタントマネージャー

笑顔の魔力

 

いつも真剣で怖そうな面持ちでチェックインに来られるVIPのお客様が居ました。私たちが尋ねる時も少しうなずく程度で、その方が何かをされる時もいつもきちんとされている様子でした。そのため、フロントのスタッフはいつも戦々恐々としてビクビクしていました。

 

ある時、スタッフがその方のお荷物を部屋にお持ちすることがありました。その際、お客様が荷物を特定の場所に置くように要求されたので、スタッフはすぐにその事をVIPファイルに記録しました。それ以降、その記録のおかげでどのフロントスタッフも同じように対応することが出来るようになり、お客様に安心していただくことが出来ました。お客様の厳粛な顔に直面しても、スタッフたちはプロ意識を持ち温かくお客様をお迎えし、真心を持ってお客様に近況をお尋ねしています。嬉しいことは、その方が最近何度かチェックインされた時に私たちに向かって笑顔をいただけたことです。お客様がふと見せた笑顔は私たちにとって大変大きな励ましとなりました。

 

マディソン台北ホテルのサービスチームはお客様に心からのおもてなしを感じていただくために、お客様の要望に応えるだけでなく、スタッフ同士がお互いに関連する細かなことの注意を促しあっています。お客様から笑顔でお礼を言われたときは、いつも私たちの心に大きな熱意が湧いてきて、またお客様にサービスをお届けしようという原動力になります。

 

李隆翔
マディソン台北ホテル
マディソンチーフコンシェルジュ

チームワークは進歩と成長もたらす

ホテルの仕事にはチームワークが欠かせません。なぜならすべての仕事を一人でこなすことはできないからです。また、チーム全員が明確な目標を共有することが大切です。

かつて、40名の会議を引き受けたことがありました。お客様は会議の後に、同じ場所での中華風円卓ディナーも希望されました。しかし会場セッティングに1時間以上かかることから、担当スタッフが、お客様の待ち時間を減らすために西洋コース料理への変更や円卓会議のご利用をお客様に相談いたしました。それでもお客様には強いこだわりがあり、1時間以内にセッティングを終わらせるよう要望されたので、その期待に応えるべく私たちのチャレンジが始まりました。

イベント当日の会議とディナーを円滑に進めるためのスケジューリング、役割の分担、物品の準備等のワークフローとシミュレーションを完璧に準備しました。準備を進める中で、会議中に先にディナーで使う備品を用意してはどうかと同僚が才知を働かせました。そのおかげでセッティング時間を半時間短縮することができ、お客様にもご満足していただけ、夜の宴は完璧な出来となりました。

チームとして活動することは、それぞれが持っている独創性を刺激し、それぞれの個性や強みを引き出し、お互いに学び合い、継続的な進歩と成長につながります。

 

莊雅斐
ホテルコッツィ・高雄中山館
レストランマネージャー

チームワークこそ温かい活力

連日客室稼働率が非常に高くなり、毎日多くのチェックインとチェックアウトが繰り返される台北の旧正月期間、スタッフが精神的にも肉体的にも辛くなるこの期間こそスタッフのチームワークが試されます。

旧正月期間のある日、遅番スタッフが突然時間を早めて出勤し、早番の私たちの手伝いに来てくれたことを鮮明に覚えています。彼らのおかげで私は自分の仕事に専念でき、チェックインされるすべてのお客様にきれいに整えられた快適な客室を用意することが出来ました。早番スタッフたちも自分の仕事が終わっても、誰もがお互いに手を差し伸べていました。このような素晴らしいチームで働けることを私は心から嬉しく思います。

薛素涓
ホテルコッツィ・台南西門館
ハウスキーピング部アシスタントマネージャー